福島入り3日目の11月16日
心と体と地球のための自然食レストラン「銀河のほとり」を出発する前に 
愛知県春日井市のお母さんたちが中心になって小さなひとも一緒に心を込めて仕込まれたお味噌をお渡ししてきました。もちろん梅干しと味噌の中に込められたみなさんの思いとともに。
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朝ごはんと克子さんが入れてくださったコーヒーをいただいて光の中を出発です。
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白河城を眺めながら車を走らせ 
日本最古の公園南湖公園に立ち寄って名物のそばまんじゅうをいただき 
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白河市の仮設住宅(浪江地区)へ向かいました。

昨年に比べお住いの方も少なくなり 来年にはみなさん他所へ移動される計画があるのだとか。

ご当地グルメ浪江焼きそばの話とともに 日々変化する放射線量の話になり 
今でも決して終わってはいない現実を垣間見る時間ともなりました。

次に向かった同じく白河市の仮設住宅(双葉地区)の集会所では 
円座になって手を握り合ってあれこれお話し。
昨年の訪問を覚えていてくださった方々とも話がはずみます。
こちらにも お味噌と梅干し 手作りの雑巾 自宅の庭でとれた柿などを手渡してきました。
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ちょうど前日が一時帰宅の日だったということもあり

今もそのまま残されている双葉町のご自宅の話になり

イノシシやネズミなどの野生動物に侵入されて
荒らされている屋内の様子を笑いながらあっけらかんとお話ししてくださる姿に 
どうお声をかけてよいのか言葉に詰まってしまいました。

そして 避難の際に自宅に置き去りにしてきた猫のはなし。
どんな気持ちでペットたちと別れたのか そして再会を果たしたのか。

様々な別れを経験されている方がある中 その方今 仮設住宅の一角で猫も一緒に暮らされています。
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どれだけ苦しく悔しい思いをしてこられたでしょうに 穏やかに淡々とそれらを語られるのです。 


それでも「誰も口にはしないけど 今も出続けてるんだ」
もしあれに赤い色がついてたら絶対に誰もいかない」

ぽろっとこぼれる言葉と 帰る場所であるふるさとに帰ることができない葛藤をおもうと胸が締め付けられます。


伺ったのが日曜日で在宅の方が少なかったため 
後日今回の福島行きのお世話をしてくださった白河市の絹子さんが 
再度訪問して梅干を味噌を手渡してくださり 
さっそくお味噌汁を作ったよと写真をお送りくださいました。
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すべての人は 自然との関わりや人とのつながりの中で生かされている

人は 決しては弱い存在ではないけれど 
自分の中に大きな矛盾を抱えながら生きていくことは楽なことではないとおもうのです。
だからこそ誰かのちょっとした支えや笑顔が必要なのではないかと。

ずっと忘れないこと。私たちにできることはそのくらいの些細なこと。
それでも こんなちょっとしたつながりを これからも静かに紡いでいければいいなとおもいます。


福島キャラバンご報告⑤
創業300年 2011年に日本で初めて自然米100%使用の酒蔵となられた郡山市の仁井田本家さんへの訪問については→こちら

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