迎春

平成戊戌30年

 住職 長谷川 史道 IMG_1418
                        

明けましておめでとうございます。

「日々是好日」、今年も皆さまが笑顔で、ゆとりをもって、
優しい心持で暮らせる年になりますよう祈念申し上げます。

昨年は、黒池龍神祭を復興して10回目となる節目の年でした。
1回目の大祭から振り返ってみると、
年ごとにお祭自体は様変わりをしてきましたが、
龍神様をお参りされる方も増え、
お一人お一人の姿にも、
龍神様へのより深い帰依心が伝わってきます。
8
年後の2026年は『黒池龍神王400年祭』となります。
今から少しずつ計画を立てていきたいと思っていますが、
皆さまも良いアイデア等ありましたら是非お力添えのほどお願いします。

昨年12
月24日には、和楽舎代表・辻川牧子さんをお招きしての講演会を開催しました。
辻川さんは、江戸の魅力や昔から日本に伝わる知恵の深さ・優しさに惹かれて、
日本各地に伝わる暮らしや、先人の生き方を学び、
それらを現在にどの様に活かしていくのかを、
カウンセラーとしての経験に基づきながら講演や研修を行われています。
幾つかお話しされたことを書いてみます。



…【笑う門には福来る】…
江戸時代後期~明治にかけて来日した主に欧米人の記録には
「この国はどこに行っても笑顔と笑い声にあふれている」と書かれているものが沢山残っています。「街行く人々は誰彼となく互いに挨拶を交わし、深々と身をかがめながら口元に微笑みを絶やさない。みな心から挨拶の言葉を掛けてくれる。その住人すべての丁重さと愛想のよさにどんなに驚かされたか」
翻って現在、私たち日本人は笑わなくなっています。なんとなくいつもギスギスとした世知辛い時代になっています。だからこそ、笑うことが大切になってきます。笑顔には心を和ませ、人と人を気持ちよく繋げる大きな力があります。

…【予祝・よしゅく】…
現代、脳の研究者の間では、人間の脳の働きに言葉が大きく作用することを指摘しています。爬虫類などと同じしくみである原始的な脳の部分は、自分が話している言葉の主語わからない。誰を相手に行っていることなのかわからないそうです。ひどい言葉や汚い言葉を使えば、たとえ他人に向かって言っていても、自分の脳が自分のこととして聞いてしまうことが起きるそうです。逆に、いい言葉・明るい言葉を使っているとその方向に命が向かっていくそうです。
昔の人は、経験でこのようなことを知っていたのでしょう。『予祝』という言葉があります。あらかじめ祝う。まだきていない現実を「おめでとうございます」と言い切って慶ぶこと、祝うことでその現実を引き寄せるという考え方です。
手紙を書く時も、時候の挨拶のあとに「益々ご清祥のこととお喜び申し上げます」と書きます。出す相手が元気かどうかわからないのに不自然だなと思ったのですが、これも予祝の考え方です。相手の安否はわからないけれども、言葉の力で良い状態を現実にその方に引き寄せ、プレゼントすることになるそうです。言霊ともいいますが、本当に昔の人々は言葉・挨拶を大切にしていました。

最後に
少し干支のはなしを。
今年は「戊戌
(つちのえ いぬ)」です。
戊も戌もともに『茂』からきており、
樹木が茂り過ぎて、風通しや日当たりが悪くなり、
虫がついたり末枯れしたりして悪くすると木が枯れてしまう。
そこで思い切った剪定をしなければならないことを表しています。

身のまわりのこと或いは心に染み付いた様々な事柄を、
思い切って剪定・決断しなければならない年のようです。
『戌』の中の『

』は陽・希望を表します。
笑顔と明るい言葉で素晴らしい年にしましょう。

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参考文献 辻川牧子著『繁盛心得 先人の知恵に学ぶ』博進堂
辻川牧子さんのHPはこちら→http://www.tsujikawa.net/

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