明日はお寺のお正月行事「新春大般若祈祷法要会」があります。
こちらは『大般若経』という600巻あまりの膨大な数の経典を
大勢の僧侶が転読し、今年一年の無病息災を祈る法要です。FullSizeRender
この法要の際、須彌壇には「十六善神像」が描かれたお軸をお祀りし小豆ご飯をお供えします。IMG_3949
佛さまのことに関しては、その家、その地域によって、多様な風習があって、
どうしてそうなのか実際のところは分からないことも多いもの。
他のお寺さまは どうなのでしょう。
とにかく平田寺ではお正月の大般若会には、
16人の神さまに16杯の小豆ご飯をお供えしてお参りしています。IMG_3944

今から約2500年前お釈迦さまによって開かれた仏教が
日本に伝わったのは飛鳥時代(552年)
仏教の教えは、インドから中国に渡り、中国から日本に渡ってきました。
『大般若経』(正確には『大般若波羅蜜多経』だいはんにゃはらみったきょう)は、
大乗仏教の基礎的教義が書かれている長短様々な般若教典を集大成したものだそうです。
インドに伝わっていたその膨大な数の経典を、中国の玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が
3000キロを17年という歳月をかけて中国に持ち帰り、
4年間かけて漢訳したもので、
日本のお寺に所蔵されている大般若は、その漢訳版だそうです。IMG_3952
玄奘三蔵とは、西遊記に出てくるお坊さま、三蔵法師のこと。
西遊記は、玄奘三蔵が、中国からインドに旅をした史実をもとにつくられた物語なのだそうです。IMG_3950
そして、『日本書紀』には「大般若転読法会」について、
奈良時代から行われていたこと記されています。
この経典を転読することによって、その功徳をいただくという法要が
奈良時代から続いているだなんて、お寺ってやっぱりすごいなあと思います。IMG_3947
こんな言い方をするのは不謹慎なのかもしれませんが
何人ものお坊さまが経本を転読する様子は、見ごたえがあります。
檀家さま以外の方でもお参りしていただけますのでどうぞお気軽にご来山ください。
ご祈祷を希望される方はご祈祷料(3000円)が必要ですが、
お参りの様子をご覧になるだけでも結構です。IMG_3946

「新春大般若祈祷法要」
2019年1月13日(日) 15:00 平田寺本堂
ご祈祷の受付は14:30から
47大般若

お問い合わせは平田寺まで
0568-48-6806
yumikoon@gmail.com