カテゴリ:お寺での日々 > お寺の景色

朝起きてみると、境内も、前日準備した臼や杵も薄っすらと雪化粧。


お寺暮らし-P1150172.jpg お寺暮らし-P1150170.jpg


天気予報は、大雪 。
でも、何だか穏やかですよ…雪も降ってないし、風もない。

お天気良くなるかもね、などと言いながらのんびりと、お湯を沸かしていた朝でした。

お寺暮らし-P1150176.jpg お寺暮らし-P1150174.jpg


本堂では、午前のご祈祷が始まり、

蓮華の会の皆さんが、奉納してくださった散華が舞いました。

散華役の女の子たちの可愛さに、

参詣のみなさん、すっかり魅せられていたようです。

着物姿って、ホント素敵です。


お寺暮らし-P1150190.jpg お寺暮らし-P1150181.jpg

ご祈祷後の説法timeが終わるころ・・・

お寺暮らし-DSC05020.jpg お寺暮らし-DSC05026.jpg

外では、お湯も湧きあがり、お餅つきの始まりです。


お寺暮らし-DSC05030.jpgお寺暮らし-P1150198.jpg

お寺暮らし-P1150205.jpg お寺暮らし-DSC05032.jpg


側で、雪だるまを作ったりしながら、


お寺暮らし-DSC05043.jpg お寺暮らし-DSC05036.jpg


つき上がったお餅に、餡子やきな粉を絡めて

「餅つきにピッタリの景色だね~」などと、余裕のお喋り。



が・・・だんだんと、様子が怪しくなってきました。


お寺暮らし-DSC05060.jpg お寺暮らし-DSC05096.jpg

遊びに夢中だった子どもたちも、かじかんだ手を暖めに集まってきます。
寒さも増してきたようです。
それでも、餅つきは、続き・・・

お寺暮らし-P1160211.jpg


本堂では、午後のご祈祷が始まりました。

お寺暮らし-DSC05104.jpg お寺暮らし-DSC05071.jpg

余りの寒さに(笑)外で遊んでいた小中学生も、

一緒にお参りをして、散華ガール達を応援してくれました。

お堂の中は、とても穏やかです。



お寺暮らし-DSC05121.jpg お寺暮らし-DSC05108.jpg

そして、お参りが済んだら・・・もちろん出陣です。

中学生のお兄ちゃんをターゲットにみんなで雪合戦の始まり。

お寺暮らし-DSC05087.jpg お寺暮らし-DSC05091.jpg

こんな大雪にも関わらず、沢山の方々がご参詣くださり、

早朝から夕方遅くまで、入れ替わり立ち替わりご協力くださいました。

年末にエコキャンドル作りに来てくださった、

エコネクスなごやの学生さんたちもいらっしゃいました。

さすがに赤ちゃんは、いませんでしたが、

沢山の世代の人たちの関わりで出来上がった大祭&お餅つきでした。


今年ついたお餅は14升。

檀家さんが差し入れてくださった、大根も大なべで炊きあげて、

ふうふうしながらいただきました。


つきたての、きな粉餅やあんこ餅も大好評でしたが、

最後の最後に、のしたお餅を炭火で焼いた磯部巻き、美味しかったな。


餅つきって、一人や二人では、絶対にできないことです。

10年後には、雪合戦&食べることに精を出していた

中学生たちが中心になってくれるといいな、と思っています。

その時、おばさんたちは、火鉢を囲んで、焼きもちを焼きます。


お寺暮らし-DSC05084.jpg お寺暮らし-DSC05093.jpg


それにしても、凄い雪でした。

今年のお餅つきのことは、きっと忘れません。


午前中は、楊式太極拳と剣の練習会。


思いもよらず、見学者がお2人も来てくださって、とても賑やか。





お昼過ぎには、中間テスト期間中の中学生が


久々の青空の元、今年は何故か、大量繁殖しているアオモとりをしてくれたり、


草笛を吹いたり・・・


お寺暮らし-DVC00131.jpg

雨で延期になっていた井戸掘りも再開です。


書道教室にも、新顔さんがやってきました。


のんびり忙しく過ぎていきます。


お盆は、年中行事の中でもお正月についで重要なもの。

盆の入りの朝には、祖先を供養する精霊棚をつくり、夕方には迎え火を焚く。

マコモを敷いた精霊棚には、お位牌や香炉、

キキョウなどの盆花、季節の野菜や果物、精進料理やお団子というお供えのほかに、

きゅうりやナスに割り箸で4本の足をつけ、馬や牛に見立てたものを飾る。

これが、とてもいい。

祖先の霊が、馬に乗ってやってきて、牛に荷物を積んで帰っていく

という言い伝えから来たものだそうな。



寺には、夕方になると、お墓参りの家族連れが次々といらっしゃる。

この辺では13日に、お墓にスイカをお供えする習慣がある。

スイカをお供えし、お墓の前で迎え火を焚いて、その火を提灯で自宅まで持ち帰る。

軒先に提灯をつるし、ご先祖様や身近な故人の霊をお迎えする。

今では、簡略化されて、自宅で迎え火を焚くだけ、提灯をつるすだけ、何にもしない、

中には、お墓参りにも行かないという方もいらっしゃる。



久しぶりに顔を合わせたもの同士、何やかんやと語らいながら、

提灯片手に家路に着く、という景色は、ホントに風流でいいものです。

こんな景色をこれからも長く、伝えていきたいと思うのです。

↑このページのトップヘ