2010年11月


野暮用あってモリコロパークに行ってきました。



今回は、娘の付き添いだったので、


ほとんど仕事はなく、送迎&弁当つきの遠足気分で、


晩秋の一日、のんびり楽しんできました。




いつも思うけど、モリゾーの目つきってコワイよね~



キッコロは、怪しい感じになってました。



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クリスタルボウルの響きはどこか懐かしく驚くほど深くて。

それぞれの音に色や温度があって、それらが身体の中をゆっくり巡るという感じでした。



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一緒に演奏を聴いていた娘3人は、宙をふわふわを漂っていたそうです。

それが、とても気持ち良かったらしく、夜、布団の中で、

「今、クリスタルボウルを聴けたら最高なんだけどな~」と呟いています。


そうね。

一度、味わうと忘れられない心地よさがあるよね。


森の中で清流のせせらぎに身を任せたり、朝もやの中で深呼吸したり、

自分を取り巻く世界と一緒になるような感覚と似ているな、と思いました。

クリスタルボウルは、誰がどんな経緯で作ったか、その素材は何か、によって

そのパワーが全く違ってくるそうです。

そして何よりも、それを醸し出すのは演奏者。

ナートさんは、一緒の空間にいるだけで、心が安らぐような方でしたから

それはそれは、素晴らしい演奏でした。


ナートさんに出会って、一番驚いたことは、

さよならのハグをしたときね、

自分の中に存在しているわけではない(多分)

深いところから湧いてくる大きな悲しみみたいなものが、

身体を通って、どんどん溢れ出てくるような感覚を覚えました。


さよならのとき、実は涙をこらえるのがやっと、だったのです。

ナートさんとの別れが悲しい、と言うのもあるのでしょうが、

それだけでは、ないような…

こんな拙い言葉でしか表現できないのが、もどかしいですが、

生まれて初めて味わった感覚で、

これがどんなことなのか、もう少し時間をかけて考えてみたいというか、

ずっと持ち続けていかなければならないもののように思っています。


今回も、沢山の方々に出会って、沢山のことを感じて、

色んなことを考えました。



こんな経験をさせていただけるのも、お寺に住まわせていただいているからこそ。

私たちは、たまたまお寺と言う場に住まわせていただいていて、

たまたま、4人の子どもに恵まれて、

そのお陰で、こんなにも沢山の方々との出会いをいただいています。



できることは、何でもする。

そう思っているものの、実際はできないことの方が多くて

いつももどかしい思いをしています。

できないことの方が多いのですが、

何ていうのかな。

本当は、できることでも、実は自分で限界を設定したりしてるのかもしれないと

考えたりしています。

課題は山盛りですが、一歩一歩です。




今回の企画「幸せ循環プロジェクト

~タイから愛をもらってタイの子どもたちに愛を返そう~」は、


タイの山岳地帯にある

バントーファンという孤児院に併設する

学校の建て替えのためのチャリティーコンサートを

お寺で開催できないか、と言う話から始まりました。


バントーファン(夢を織る家)は、

タイのミャンマー国境近くで

ナートさん、ユパさんご夫妻が、営んでおられる孤児院です。

これまでの18年間で500人近くの子どもたちを、育ててこられたそうです。


この企画を主催されたまんじぇの今井さんとのご縁から

それは、ぜひ応援させていただきたいと、開催を決めたものの、

クリスタルボウルがどんなものなのかも知らずに、

出店形式での催事も、てらcaféも、全て初めてのこと。


折角なのでと、あれこれ詰め込んでいるうちに、

思いがけず大きなイベントになり、

あれよあれよという間に当日がやってきた

というのが正直なところです。

今回もまた、様々な人たちが、様々な形で力を貸して下さいました。

何日も前から仕込みをして、

200個以上のパンとスイーツを焼きあげてくれたご近所のママ友たち。

当日の運営から会場づくりやタグ付けなどの準備、後片付けまで数日間にわたり、

入れ替わり立ち替わり、協力してくれました。


自家製酵母パン&ノンシュガーノンアニマルのランチプレートを提供して下さった

FoodiesKさん

どれも優しいお味で、あっという間にsold outでした。

こちらも、きっと寝る時間もなかったのではないでしょうか。


地元のcafé草木花のAさんは、

普段お店でも取り扱われている

エッセンシャルオイルやハーブティをご提供くださいました。

お忙しい中、終了後の雑誌取材の通訳でも、お世話になりました。

実は、去年のお寺でのNYの学生さんたちとの国際交流会

のご縁をいただいたのもAさんです。

お世話になりっぱなしです。ありがとうございます。


Sora-iro glassのひろさん、初対面にも関わらず、

あれこれ図々しいお願いに笑顔で応えて下さいまして、有難うございました。

結局、2日間お世話になったのですね。

夫とお揃いのグラス、しっかり使わせていただいています。

またゆっくりと、お話しさせてください。


書アートカレンダーづくりのワークショップを開催してくださった

波多野明翠さん、突然のお願いに快く応えてくださいまして、有難うございました。

今度は、私もチャレンジさせてください。


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一宮のアーユルヴェーダサロンアーユスKさん、サロンにも伺いたいです。


ヨガも、次回はぜひ体験させていただきたいです。


ボディクレイOさん、クリームの使い心地、とっても良いです。

また何かの時には、お顔を出して下さい。


フィ・クールSさん、

パステルアート、陽だまりのような作品が、沢山並びましたね。

眺めているだけで、あたたかい気持ちになりました。


古布の創作パッチワークは、殺風景な方丈に花を添えてくれましたし

バントーファングッズも、手作りの子供服や小物類も大好評でした。


最後に、今回のチャリティイベントを企画主催された

まんじぇの今井さん、普段の多忙なお仕事の合間を縫うようにして、

お寺にお顔を出してくださり、

各方面の方々との打ち合わせをこなされていました。

イベントの2日間も終日、セッションや座談会の通訳で、

ヘロヘロに()なってみえました。本当にお疲れ様でした。

イベントの企画主催は、やった人にしか分からない大変さがあると思います。

今井さんの一所懸命さとお人柄に、たくさんの方々が賛同して

集まってこられたのでしょうね。

素晴らしいご縁を有難うございました。


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こちら、せっかくお話をいただきながら、大したご協力もできずじまいでしたが、

ここに挙げきれない沢山の方々のご協力で出来上がった2日間。

みなさんと、ゆっくりとお話できなかったことが心残りではありますが、

ご来山下さったたくさんの方々と、遠くから見守って下さった方々に、

沢山の感謝をこめて。

そうそう、

ブルーのテントを3つ並べて、

テーブルとイスを置いただけの「てらcafé」でしたが

小春日和の陽だまりの中で、キラキラ輝いて、とっても良い感じでした。

(写真を撮り損ねました

手作りのパンやお菓子、ランチプレートやタイカレーが並び

もちろん、タイの森で育った奇跡のジャングル「光の種」コーヒーの香りが漂いました。

クリスタルボウルも、もっともっとたくさんの方に体験していただきたいですし、

てらcafe2弾、てらmarketなども、開催したいね~と話しています。

石窯もつくらなくてはね。

いつか境内に、石窯で焼いた焼きたてパンの匂いが漂う日が楽しみです。



平田寺では、毎月第2日曜日に

「恩田の集い(おんでんのつどい)」を開催しています。

地域住民の交流の場として、学びの場として、遊びの場として、

お寺ができることは何か、試行錯誤しながら、

地域の方々とお寺とが協働して、様々な企画をしています。

 

今回で32回目の恩田の集いのご報告です。 

9時の鐘撞に始まりました(ぜひ鐘を撞きにいらしてください)

9時半からは、九之坪の鎮守・黒池龍神の例祭です。

願いごとの祈願と、祈願成就の感謝のお参りをしました。

 

引き続きの法話、今回は「お袈裟のはなし」でした。

一見仏教に関係なさそうな日常の事柄も、

実は宗教的(仏教的)な意味合いを含んでいることが、数多くあります。

毎月の法話では、方丈が

「お説教ぽくない、でも、お坊さんだからできる話」をさせていただいています。

 

10:30からは、伝統楊式太極拳の練習会。

こちらも4年目になりました。

経験の長い短いに関わらず寛いだ雰囲気で、

みなさん心地の良い時間を過ごされています。

どなたでも無料でご参加いただけますので、お気軽においでください。 

 

午後のワーク「九之坪探検」では、

近所のお社を巡り、旧街道をブラブラと歩きながら

普段何気なく暮らしているまちの中の、自然や歴史を探しました。

今回は、50年前の九之坪の話などを伺いながら、

西浦神明社、天神社、高畑神明社、3つのお社を巡りました。

小さな祠を見つけたり、地名の由来を伺ったりしました。

人口8000人余りの小さなまち(地区)ですが、

長い歴史があり、知らないこと・行ったことのない場所もも多いのですね。

2010-11-15 05:01:51

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おまけ

2010-11-15 05:01:51

平田寺の法被に葵のご紋がついているのは

江戸時代に尾張徳川家から、寺領をいただいていたという歴史があるからです。

本堂には、尾張徳川家代々のお殿様のお位牌が祀られていて、

毎朝、方丈が、お勤めをさせていただいています。




11月の恩田の集いでは、九之坪のまち探検をしました。


元西春町長さんに、神社の成り立ちや、地名の由来を教えていただいたり、


笑える小ネタをお聞きしたり、


旧街道をプラプラ歩いたり、


大人はそれなりに楽しかったのですが、



う~ん、子どもたちからは「つまらなかった」と大不評。




世代を超えて、というのがキーワードなのですが、


難しいデス。




お酒を飲み過ぎて(正しくは、浴びせ過ぎて)黒くなった狛犬とか、


天狗が休憩した、天狗の松の切り株とか。


今は、その面影さえもない場所で、


50年前は、魚が釣れたとか、泳いだとか・・・


話としては、とても魅力的なのに、


それが、面白く伝わらないとすると、


伝え方が、不味いんだよね・・・


子どもの目は、厳しいです。


もっともっと準備が必要でした。



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