夏休みの締めは、野村小三郎先生のお稽古でした。
肝心の狂言の科白は頭に入っておらず、特有の言い回しや抑揚も、
ゼロ以前に退化してしまっていて、箸にも棒にも引っかからない出来の悪い弟子ですが、
親身になって稽古を付けてくださいました。
本当にかけがえのない時間をいただいています。
適度な緊張の中で、聴いたものを自分のカラダを通して、声で表現する。
考えてみれば、普段の暮らしの中では、
会話はしていても、カラダの底から声を出すということは、本当に少ないですね。
カラダを動かすこととか、思い切り声を出すこととか、人が当たり前にやってきた営み、
そんなことが疎かになっている今の暮らしと、生っちょろいカラダを実感しました。
姿勢を正して、腹の底から声を出して、頭にもガツンと刺激をもらって、
ポンコツ、やっと動き出せそうです。