2009年10月

このところ、自分が住む地域の歴史を知りたいと、

神社やお寺、祠、旧家などを訪ね歩いています。

が、なかなか捗らず。

 

神社にあった大木の話が、いつの間にやら

針葉樹の生垣をくぐり抜けて紛れ込んだ劇場の活気や

サーカス団に同行したラクダや象をそ~っと覗きにいった時の話になったり。

 

落ち武者が刀を寺に預け、僧侶になった話。 

伊勢湾台風で倒れたマツ並木の話。

嫁入りの時に植樹した桜のこと。

鼻緒が切れてしまうほど歩いて通った隣村の芝居小屋。

村の祭りの賑わい。

ホタルなんて、どこにでも飛んでいて、

今はその形跡さえもない小川で魚を獲った日々。

 

話しても聞き手も楽しくて、ついつい話に花が咲いてしまっています。

どこに行かなくても、モノはなくても、

子どもも大人も、何て豊かに暮らしていた。

こんな普通の人たちの普通の姿を

ちゃんと後世に遺さねば、と変な使命感に駆られています。




日本人の暮らしや遊びの中から自然発生的に生まれ、

長い間うたい継がれてきたわらべうた

わらべうたを歌ったり、絵本を読んだりしながら、親子で静かなひとときを過ごしましょう。

わらべうたを楽しむ会は、毎月第4火曜日に開催しています。

*******************************************************

と  き  10月27日、11月24日、12月22日  10:30~11:30

対  象  未就園児の親子(大人だけでの参加も大丈夫です)

****************************************************************

予約制ではありませんが、事前にご一報いただけると助かります。

参加費などは不要です。お誘いあわせてどうぞ。


お問い合わせ・お申しこみはmotherstep@fol.hi-ho.ne.jpまで。

件名は「わらべうた」でお願いします。

 





友人に誘われ、名古屋フィルの定期演奏会に行ってきました。

音楽会を創るという仕事をしている友人の解説つきだったので、

パンフレットをピラピラ見ることもなく、安心して音楽を楽しむことができました。

どの曲も素敵で、久しぶりの音楽会をすっかり堪能したのですが、

中でも、武満徹氏作曲の

ヴィオラとオーケストラのための"A String Around Autumn"は、

不思議な曲でした。

世界的ヴィオラ奏者 今井信子さんの演奏するヴィオラの音色は、

ホール全体を秋色に包みこみ、

聴いているこちらまで深い空間に吸い込まれてしまうようでした。

 

そのまま帰るのがもったいなかったので、ちょっと寄り道して一杯ちょき

余韻に浸っていたら、オーケストラの演奏と森が重なり合って、

アタマの中では、虫や鳥や木々までも、グルグル・・・・・

オーケストラも「鎮守の森」も、構成員はそれぞれの役目があって、

個性に応じて、それぞれの力を発揮しながら共存している。

 

「鎮守の森」は、田んぼの中やまちの中に

まるで緑のオアシスのようにほっこらと残っている樹林や森のことを言います。

そこには必ず神社や祠、お寺や地蔵があって、

はるか昔から地域のひとたちに大切に守られている場所。

この「鎮守の森」という言葉、英語にもドイツ語にも訳せないので、

そのまま学術用語となっているのですって。

 

高木、亜高木、低木、下草、という多層群落で構成されている森の周りは

つる植物や低木に囲まれ、

光や風が急に入ってきて森の林床が乾いてしまうのを防いでいるのだそうです。

多層群落の森の中では、高木も低木も、競争しながら共生していて、

どの固体も少しずつ我慢しながら生きている。

一見穏やそうに見えるけれど、そこでは、

我慢しながら生育するか、我慢できなくて野垂れ死にするか、どちらかしかなく、

どの固体も生死をかけて均衡を保っているのです。

その緊張感が、オーケストラに通じたのかも知れませんね。

 

 

このところ、すっかり「鎮守の森」に惚れ込んでいます。

興味があれば、読んでみてください。

鎮守の森

そして、一緒に森づくり、しませんか。

 




わが両親は、元祖アウトドア派。

アウトドアというとカッコイイけれど、40年近くも昔のことなので、

今のように情報も便利な道具もなく、キャンプ=野営という時代。

最小限の食料と調理道具、三角テントと寝具を車に詰め込み、

「今日は、○○峠に行こう!」と大まかな目的地だけを決めて出発。

 

目的地に到着すると、

適当に安全で、テントを張れる広さと水がある場所を探しテントを張る。

 

その後は、薪を集めたり、かまどを作ったり、山菜をとったり、魚を獲ったり

ゆっくり自然を楽しもう!というノリではなく

食べる為と、眠る為の作業中心。

 

でも、一日中山中を歩き回っても、嫌だと思ったことはなくて、 

川の水を飲むことが嬉しかったり、火を焚くことが楽しかったり、

降ってきそうな星空とか、かじった山菜の苦さとか、朝もやの中の鳥のさえずりとか・・・

どんな種類の山だったのか、定かではないけれど、

決して明るくない森の中に、チラチラと木漏れ日が差し込み、

ザワザワとゆれる木たちは、木らしい姿をしていたし、川は川らしく流れ、

岩は、何百年もそこに座っているようだった。

 

訪問者として訪れただけなので、優しい自然しか知らないし、

それほどスゴイ経験をしたわけでもなく、記憶としては断片的なのですが、

これらが私の原体験なのではないかと、今になって思い返しています。

 

今、子ども時代をおくる子どもたちが大人になったときに思い出すのは、どんな景色なんだろう。

人間が生きていくためには、なくてはならない水と緑が、

子どもの頃の景色には必要。 

そのために何ができるんだろう、と思うこの頃。




2日間にわたり行なわれた、平田寺鎮守黒池龍神大祭のご報告です。

 

【1日目】

春日井市在住の書家 波多野明翠氏による大幟への「龍」の揮毫

はじまる前に菩提樹の葉を会場に撒き、場を清める散華の儀式を行ないました。

2009-10-20 05:21:08

読経の中での揮毫は、

お経のリズムと筆運びが両輪のように合わさり

会場がひとつの空気に包まれたようでした。

2009-10-20 05:21:08

明翠氏がご指導くださったワークショップでは、

龍の文字を様々な字体で書くという体験をしました。

2009-10-20 05:21:08

2009-10-20 05:21:08

2009-10-20 05:21:08

本堂に展示された明翠氏の作品は、お参りの方々の目を楽しませていました。

 

【2日目】

黒池龍神を祀っている境内の池を囲んでのご祈祷。

2009-10-20 05:17:34

2009-10-20 05:17:34

2009-10-20 11:54:00

 

劉 紅年師の特別講演「伝統太極拳と健康」に続き

2009-10-20 05:17:34

お寺で太極拳に励んでいる同好会のみなさんの練習の成果を発表しました。

2009-10-20 05:21:08

2009-10-20 11:54:00

会場を境内に移しての演舞の後は

2009-10-20 05:17:34

青空の下、太極拳の体験しました。

 

観音堂には、前回の恩田の集いでこどもたちが描いた「龍の絵」が並び

大祭に華を添えてくれました。

2009-10-20 12:35:30

 

 

 

台風一過、お天気にも恵まれ、盛りだくさんの2日間

無事に終了しましたこと心よりお礼申し上げます。

2009-10-20 05:17:34

2009-10-20 05:17:34

お寺の青龍の方角に揚げられた大幟は、

龍が、空に昇っていくようにはためいていました。

今後も、毎月第2日曜日の恩田の集いには、幟旗を掲揚します。

ぜひ足をお運び下さい。




↑このページのトップヘ