夜回り先生こと水谷修氏が、
某PTA向けの講演会で、多くの母親たちに向けて
「この中に、本当の母親といえる人は、ほとんどいないですね」と言い切られました。
日々、命を削るようにして、こども達と向き合っている人の言葉は、
真相をついているのかもしれません。
母親であることの責任、そんなことを声高に叫ぶ人は、今の世の中そう多くはいません。
「本当の母親」って、何だろう?
こんな問いを持ち続ける地道でしんどい作業なんかしなくても、
楽しいことはたくさんあるし、
突き落とされた時にしか、出来ないかもしれないとも感じつつ、
いつもいつも親であることの意味を問い続けていることが、
母親としての責任なのではないかと思うこの頃なのです。
思春期のこどもを育てたことのない私に、ある方が、
「思春期は、幼児期と同じように心を揺さぶられるものだ」と、おっしゃいました。
母親になっても仕事を持つべきだと、3人のこどもを育てながら、
ずっとフルで仕事をされてきたその方は、
「仕事をしているほうが、ずっと楽よ~」とも。
子育ては、人の営みの中で何よりも難しいものなのかもしれません。