2008年02月

夜回り先生こと水谷修氏が、

某PTA向けの講演会で、多くの母親たちに向けて

「この中に、本当の母親といえる人は、ほとんどいないですね」と言い切られました。

日々、命を削るようにして、こども達と向き合っている人の言葉は、

真相をついているのかもしれません。 

母親であることの責任、そんなことを声高に叫ぶ人は、今の世の中そう多くはいません。

「本当の母親」って、何だろう?

こんな問いを持ち続ける地道でしんどい作業なんかしなくても、

楽しいことはたくさんあるし、

突き落とされた時にしか、出来ないかもしれないとも感じつつ、

いつもいつも親であることの意味を問い続けていることが、

母親としての責任なのではないかと思うこの頃なのです。

 

 

思春期のこどもを育てたことのない私に、ある方が、

「思春期は、幼児期と同じように心を揺さぶられるものだ」と、おっしゃいました。

母親になっても仕事を持つべきだと、3人のこどもを育てながら、

ずっとフルで仕事をされてきたその方は、

「仕事をしているほうが、ずっと楽よ~」とも。

子育ては、人の営みの中で何よりも難しいものなのかもしれません。 




干支学でいうと今年は、

前年度からの流れで、複雑化し紛糾している動きをしっかりと処理して、

新たに生まれてくる者たちにとってよりよい環境を整えてやる必要がある年だそうです。

そういえば、私の近辺でも、年明けから、剪定作業が続いています。

このところ、風通しが良くなり過ぎて、ちょっと小寒い感もあったのですが、

アチコチ新しい芽も出てきました。

 

まだ、借家住まいだった3年ほど前、自宅の一室を開放して始めた早起きの会。

当初は、息子の友人や、近所の子どもたちに声をかけて、

坐禅をしたり、読経をしたり、田んぼや畑を眺めながら散歩したり、というのんびりとした会でした。

暗くて寒い真冬の早朝に自転車で駆けつけてくれる子がいたり、

引越しをしても、前日から泊まりで参加してくれる子がいたり、

坐禅をする姿、一緒に食べた朝ごはん、正座が辛くてモゾモゾと動く姿、

2年という短い期間でしたが、色々な思い出があります。

そんな風にして始まった早起きの会でしたが、

お寺に住まうようになってから一時中断していました。

そして、昨秋から「恩田の集い」と名を改めて

色々な方のお力添えをいただきながら、

お寺で開催できるようになりました。

来月で、5回目です。

少しずつですが、いらっしゃる方も増えてきました。

 

そういえば、早起きの会を細々とやっていた頃、

集ってくれるこどもたちと一緒に、日本の伝統文化に触れる機会をもちたい、

と漠然と考えていたことがありました。

その時はまだ、何となく日本的なものというイメージだけで、

具体的にコレということを考えていたわけではありませんでした。

だからそれは、実現もすることなく、時は流れていたのです。

そのおもいが、不思議なことに、今年は、思わぬカタチで実現できそうです。

そのひとつ「こどものための楽しい日本舞踊」

春休みから、お稽古を開始して、

ひとつの演目を、5月の恩田の集いで発表するという企画です。

 

今まで、撒いてきた種たち。

どこからどんな芽が出てくるかは、お楽しみといったところでしょうか。

出てくる芽は、自分では選べない力に左右されていることを感じるこの頃ですが、

どこから何が芽を出すのか、見当がつかないということもまた面白いものです

 

去年の梅雨時に、移植して、

丸坊主になった境内地の梅の花の蕾も膨らみはじめました。

踏みつけられて、硬くなった土を突き破って、境内地のアチコチに芽を出した球根たち。

温かくなる頃には、どんな花が咲くのでしょう。

 

私にとって、草木が根をはる土地はお寺であり、

枝葉を伸ばす幹は、家族。

そこからどんな芽が出てどんな花が咲くのか、本当に楽しみです。

 




平田寺「恩田の集い」は、3月9日(日)に開催します。

以下の行事は、どなたでも参加していただけます。

お気軽においで下さい。

当日は、朝9時に大梵鐘(お寺の鐘)を9回つきます。

鐘をつきたい方は、8時50分までに平田寺においで下さい。

先着順で、9名の方に鐘をついていただきます。

 

 

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 9:30~10:00 ご祈祷

10:00~12:00 写経(写経に必要な道具はすべてお寺で準備しています)

10:30~11:30 太極拳(中国伝統医学太極拳会)

13:30~14:00 ご祈祷

15:00~16:00 「こどものための楽しい日本舞踊体験」事前説明会

14:00~16:00 写経

14:00~16:00 「カプラで遊ぼう!」

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カプラは「魔法の板」 と呼ばれる木の造形ブロックです

カラカラという音、木のぬくもり、木目の美しさを感じながら、

並べたり、積み上げたりして、楽しみましょう。

2008-02-27 15:00:082008-02-27 15:19:17

2008-02-27 15:16:312008-02-27 14:55:11

お問い合わせは、コチラまで。




 心も身体も柔軟なこどもの時期に、日本舞踊を通して、

礼儀作法を学びながら、身体表現の基本を体験してみましょう

2008-02-29 05:44:47

 

•●    講 師    五條園美先生

(日本舞踊五條流理事・名古屋日本舞踊協会幹事  

名古屋芸術大学・南山短期大学非常勤講師) 

 

•●    内 容    お稽古の演目は「さくらさくら」「花かげ」「藤娘」などで

集まった皆さんの年齢に合わせて決めます。

先生やお稽古で知り合うお友達と一緒に楽しく、

一生懸命お稽古しながら、ご挨拶などのお行儀も覚えましょう。

 

•●    日 程    3月24日(月)・3月25日(火)・4月6日(日)・4月19日(土)

13:30~15:30(クラス分けをして、お稽古を行なうことがあります)

 5月11日(日)の平田寺「恩田の集い」で発表します。

 

•●    対 象    幼児・小学生の男女20名

 

•●    受講料    通しで3000円 

 

•●    準備するもの 

着物(浴衣でも良し)と帯、足袋

 

 

 

*3月9日(日)15:00から、平田寺で事前説明会を開催します。

詳しくは、お問合せ下さい。




3月の「恩田の集い」午前は、中国伝統医学太極拳会の先生方による太極拳

午後は「カプラであそぼう!」という企画をします。

これに向けて、カプラの魅力をもっと知ろうと、

ワークショップに参加してきました。

カラカラという軽やかな優しい響き、木のぬくもりや木目の美しさを感じながら、

カプラの中で泳いだり、並べたり、積み上げたり、崩したり、

思い思いに、楽しむこどもたち。

2008-02-27 15:08:59

その傍らでは、大人たちは、こんな大作を作り上げました!

2008-02-27 15:04:05

楽しんでいる大人の周りには、自然とこどもたちが集ってくるもので、

何度も崩れかけ、何度も修復しながらの作業もまた面白く、笑いに溢れた時間。

 2008-02-27 15:01:24

1~2歳のこどもたちにとっては、積み上げられたモノを崩すことは、遊びのひとつ。

でも大きい子や、大人は崩されるのは困るという場合、

「壊れちゃった。残念だな~」という気持ちを伝え作り直す、

単純ですが、これが一番の近道です。

崩すことを楽しむのも、遊びのひとつではあるけれど、

それを大袈裟に喜んだり、頭ごなしに「ダメだよ!」と叱ったりせずに、静かに淡々と伝える。

こどもたちは、こういう関わりの中で、少しずつルールを覚えていくのですね。

そして、こどもと一緒のときは、大人もとにかく楽しく遊ぶ。

これがないと、大人にとっては、

こどもに付き合ってあげている退屈なだけの時間になりかねませんので。

無理やり楽しまなくても、特に造形モノは、大人の方がはまりやすいかもしれません。

2008-02-27 14:57:25

「魔法の板」とも呼ばれる木の造形ブロック、カプラを楽しんでいる人の半数は、

実は大人だそうですから!

思わず大作作りに熱中してしまう大人は、ココだけではないようです。

 

3月9日(日)の「カプラで遊ぼう!」老若男女問わず、

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

 

詳しくはコチラ

 




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