2007年12月


[ こども・家族 ]

お寺の大掃除やお正月準備で、

自宅のほうはノーケア状態でいると、

4人の子どもたちが、窓拭きやら風呂掃除をしてくれました。

2008-01-03 13:40:502008-01-03 13:27:01

その間、大人は、門松や鏡もちをお供えして、玄関や床の間に花を生けて、

大晦日にしてやっと、お正月を迎える準備が整いました。

我が家の子どもたちは、

ハレの日は、ハレの日として迎えたいという大人の都合に

上手に付きに合ってくれています。

ちなみに、今日の昼食は息子が作ったオムレツ。

夕食は娘が作ったじゃがいもとコーンの炒め物+豆腐の味噌汁。

夜は夫が作った年越しそばでした。

おそばの後は、酒かすで甘酒を炊いて、火を焚いて、除夜の鐘です。

2008-01-03 13:34:152008-01-03 13:32:20

たくさんの出会いと別れが、交錯した2007年でした。

30年経っても、50年経ってもおそらく忘れられない印象深い年になるはずです。

今年めぐり合った、たくさんの方々、そして家族や友人たちに、

たくさんの感謝をこめて。


当寺では大晦日31日の23:45から、

108回の除夜の鐘を、参詣の方についていただきます。

 

お正月は、2日10:00からと14:00から

お参りいただいた方の、今年1年の健康と幸せを願って、ご祈祷を行ないます。

是非、参詣ください。     




2007-12-11 05:07:44

毎月第1日曜日は、三重県まで無縁様のお参りに、家族ででかけます。

そこは、放置されていた無縁墓を集めた供養塔です。

子どもを含め毎回100人前後の方が、お参りに訪れます。

ご供物とお線香をお供えして、読経しながら、各々が朝の4時に汲みとった水を無縁墓に撒きます。

忙しい日常の中で、常に生かされている自分に気づきながら暮らすなどということは、

我儘な私には、なかなかできることではありません。

だからこのときだけは、何かのためではなく、ただただ感謝して手を合わせる、

手を合わせる時間をつくることで、直接的に間接的に関わり、育んでくれた人たちに

思いをめぐらせることができるような気がしています。

早起きして出かける月に一度の恒例行事、

ご供物のお下がりをたくさんいただけるので、

こどもたちは、この日を結構楽しみにしています。

 




お庫裏さん(←ワタクシのこと)の楽しみのためにと、

ある檀家さんが、さやえんどうとグリンピースの苗を携えて、

いらっしゃいました。

土を掘り返し、金棒を立て、ネットを張り、

苗を植えつけ、苗の周りには、籾殻と藁を敷きます。

 2007-12-26 01:43:46

 

何センチ間隔に植えつけるのか?

籾殻は、どこにどう使うのか?

肥料は、いつ、どのように、どのくらい、どんな種類のものを施すのか?

ネットは、どこをどうやって止めるのか?

収穫はいつごろなのか?

次から次へと鬱陶しい質問にも、

「そんなことは、考えたことないなぁ。わしゃー、素人だでなぁ~」などと言いながら

にこにこ笑って丁寧に答えてくださいました。

いえいえ、あなたの言葉は宝の山です。

そして「スーパーで買うのが一番安上がりだよ」という言葉が

やけに耳に残ってしまっています。

 

それにしても来春の本当に、収穫が楽しみです。

この寺の住人は、揃いも揃ってぬけぬけなので、

念のため、時々目をかけてくださいと、お願いもしました。

 

来春の収穫へ向けて、今からの準備するのですね。

結果を急ぎすぎる今の世の中、

植物を含めた生き物の成長を早送りすることはできませんもの。

 

今日は、季節外れの冬瓜汁です。

本当なら冬瓜の出回る季節に畑に転がっていた

冬瓜の種から芽が出て、いつのまにか実をつけていたそうです。

干ししいたけとカツオのだし汁に、なま麩、油揚げをいれて、

酒と醤油で味付けをしておろししょうがをたっぷり入れていただきました。

土の匂いが、カラダ中に広がりました。




このところお寺に障碍をもった方が、お参りにいらっしゃる機会がよくあります。

境内地は細かな砂利敷きなので、車椅子の車が引っかかり、うまく進めません。

それを見かけた総代さんが、この歩道をつくってくださいました。

2007-12-05 09:14:43

敷き詰めてある砂利を移動して、レンガで枠を造り、そのなかに山土を詰め。

何日もかけて、ほぼお一人で、作ってくださったのです。

この方、ある会社の社長さんです。

後日、お嫁さんとお話をさせていただく機会があったので、お礼を申し上げると、

「義父が、そんなことを!」と大変驚かれたご様子。

普段は、ガーデニングになんぞ全く興味がないそうです。

コチラの方が驚きました。

本当にありがたいことです。

そしてお寺は本当に不思議なところです。




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