狂言の勉強会一緒にどう?

こんどの公演、観に行かない?

なんて、お会いする人ごとに、お声をかけていますが・・・

「狂言って何?」という問いにしっかり答えられない自分にドッキリ!!

これは大変ショックと、ドと超がつく初心者のわたくし、ちょっとお勉強してみました。 

 

先ず、能楽(能・狂言)は、ユネスコの世界無形文化遺産に

世界で一番最初に選ばれた日本を代表する伝統芸能なのです

室町時代からの歴史を持つ能楽は、600年間正確に伝承され、

伝承されていく中で洗練され続けてきた

人々を惹きつけてやまぬ魅力をもち続けてきた文化遺産なのです。

能や狂言と聞いても何か遠い世界のことで

自分とは関係がないと思ってしまう人も多いようですが・・・

(少し前までは、私もその一人でした。)

 

お正月にする福笑いのおたふくの顔は「(おと)」、

口をとがらせたひょっとこの顔は「嘯吹(うそぶき)」という能面がもとになっています。

結婚式の披露宴で「た~か~さ~ご~や~」などと唸っているおじさま、

お見かけになったことはありますか。

それは昔、武士の社会では、結婚式で<高砂>の謡をやるのが常識だったので、その名残だそうです。

 

能楽の魅力とは一言でいえば、本物の芸を伝えているということ。

(まい)(うたい)面、装束(しょうぞく)(衣装のこと)の全てに本物の芸が伝承されています。

 

分かりにくいというイメージが大きい能楽ですが、

能楽とは、能と狂言の総称です。

能が、舞と謡の芸術であるのに対し、狂言は、仕草とせりふによって表現される演劇。

室町時代の口語は現在の口語と比較的似ているので、

初めての人でもある程度は理解できるのが狂言です。

リズムや言い回し、間に入る謡も意味が分からなくても

(分かっていたほうが、何倍も楽しめるのは、言うまでもありませんが)

しっかり楽しめます←これは実証済み

 

現在、活躍する能楽師狂言方の芸系は、大蔵流と和泉流の二派です。

大蔵流には、

●茂山千五郎家

●茂山忠三郎家

●山本東次郎家の三流派。

和泉流には、

●野村又三郎家

●狂言共同社(山脇派)

●野村万造家(三宅派)の三流派

大別すると六つの流れがあります。

 

私たちが応援している、野村小三郎せんせいは、

野村又三郎家、故十二世 野村又三郎師の嫡男です。

「野村又三郎家」は、流儀結成時の血筋を400年間絶えることなく受け継ぐ、

最も古い狂言専業の家です。

江戸時代には、代々京都在住のまま尾張藩の召抱えでしたが、

1959年(昭和34年)に名古屋へ移住して以来、この地名古屋を中心に活動われています。

 

 

テレビや映画・演劇など多方面でご活躍の野村萬斎さんは、

野村万造家の流れを、ひと時マスコミを騒がせた和泉元弥さんも野村万造家の方です。

萬斎さんと元弥さんのおじいさまは、ご兄弟なのすね~。

ちなみに、萬斎さんと小三郎さんは、たまたま姓が同じですが、

血縁関係にはないそうですよ。

 

何だかんだ並べ立てましたが、狂言を知るには

実際の舞台を見たり、本物に触れたりするのが一番です。

 

難しいことは知らなくても、笑えるのが狂言ですし、

何度か足を運ぶうちに「ややや・・・もっと知りたいぞ~」という気持ちが

ムクムクと湧いてきますから不思議ですよ。

 

2月17日のクラウンホテルでの勉強会、まだ空きがあります。

ご一緒に、狂言について、日本の文化についてお勉強しませんか?

ぜひいらしてください。