今日は、春休みから始まった日本舞踊のお稽古の日でした。
発表会前日のリハーサルを除くと、実質最後のお稽古になります。
各々の年齢・演目で、一生懸命に取り組んでいますが、
実は、数日前に開いた自主練習会では、
かなり怪しいグループもあって、不安になっていたのです。
どうしたものかと思っていたら、お稽古風景を撮影したビデオを見たり、
先生が描いてくださった手書きの振り付け説明書を見たりしながら
夫々お家で練習してきたのですって!
特に高学年の子達の頑張りには、目を見張るものがありました。
うまく踊れるようになりたい、という気持ちがひしひしと伝わってきて、
園美先生の動きひとつひとつを見逃すまいとしている真剣な眼差しを見守っていたら、
涙が出てきそうになりました。
発表会の演目は、低学年組みは「京人形」
小4女子は「祇園絵日傘」
5年生女子は「藤娘」
中1男子は「武田節」
藤娘や武田節は、大人だって何ヶ月もかけて稽古する演目だそうです。
たった5回のお稽古でここまで漕ぎ着けたのは、驚くべきことです。
小さい子たちも頑張っています。
お扇子を前にしたご挨拶も板についてきました。
着物を着たり、帯を締めたりすることも、自分でできるようになりたいと、
お家で1時間以上も着付けの練習をしてきたという子も!
中学生組みの武田節には、見学のハハたちも思わず「かっこいい~」の一言。
お扇子の置き方だって、お勉強です。
この扇子を眺めていたら、
ちょうど1週間前に受けた小笠原流の和食の作法講座での
「食事後の景色」という言葉が、思い出されました。
終ったあとや見えないところに気を配ることが、心遣いの始まりですね。
そして、立ち去った後に美しさがある、というのが本当の美しさ。
午前・午後と大学で授業をされ、
夕方から夜にかけては、お寺でこどもたちのお稽古、
帰宅後は、ご自宅の稽古場で、お弟子さんのお稽古。
そんな忙しさを露ほども見せず、どんなに小さな子にも優しく丁寧に接していらっしゃる
先生の姿を拝見し、こちらも、まだまだ頑張らねばと思うのでした。
立ち去られた後は、こちらも凛とした気持になります。
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