笑いについては、「笑う」ことで免疫力が上がるとか、脳が活性化するとか、
その効果が科学的にも証明され、医療の臨床現場でも笑いが活用されているようです。
テレビにはお笑い番組が溢れてますし、
今の世の中誰しも、笑いを求めているんだな~という気がします。
幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せを感じるのだ、とも言わてれいますし、
笑顔を作るだけでも脳が反応するそうですが、
シニカルな笑いからは、幸せは感じられないっ
個人的には笑い終わった後、
安堵し幸せな気持ちになるのが「本物の笑い」だと考えています。
人間が持っている「笑いたい=幸せを感じたい」という基本的な欲求を
満足させてくれるのが本物の笑い。
人に安心感を与え、自然に湧き出る笑い。
そこには、年齢差や男女差、育ちや趣向の違いはなく、
深いところから、湧いてくるようなもの。
私たちは、本当はそんなデ~ンとした笑いを求めているんじゃなかろうかと。
日本の伝統芸能、狂言から生まれる笑いも本物の笑いのひとつ。
同じ番組を何度みてもおかしさを感じるのは、そこに温かさがあるから。
他にも、色々な要素が絡み合っているのものなので
ストーリーのみで語ることはできないでしょうが、
長い間受け継がれてきたものは、無駄な部分がそぎ落とされて、
洗練され本質だけが残っているのでしょう。
狂言には、人を傷つけない上品なおかしみがあり、
純粋に知的というわけではなく、同情的な要素も含まれている。
全面否定するのではなく、
相手を肯定し許すということが含まれているところが、とても日本的です。
大名が家来の太郎冠者の悪知恵にまんまとのせられて、してやられる、
という演目が多く存在しますが、
江戸時代には、その狂言が大名の前でも演じられたそうです。
それが何故大名に受け入れられたのかといえば、
世の中にも大名にも、それを笑いとして受け止めるだけの余裕があったということと、
狂言自体が日本的なユーモアで成り立っているということなんじゃないかと思います。
庶民のしたたかさがスパイスとなって、
庶民のみならず、身分の高い人たちの人生をも豊かにしていただなんて
素晴らしいことだと思います。
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日本を代表する伝統芸能狂言の舞台をお子さんと一緒に観にいきませんか。
夏休みのひと時、親子で温かな笑いに包まれましょう。
7月25日(土)名古屋能楽堂にて、まいまい狂言会開催します。
詳しくはHPをご覧下さい。
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