ある政治家の奥さまがお寺にいらっしゃいました。

この方のご主人も、息子さんも政治家で、

長い付き合いなのですが、このご家族、ご両親もその息子さんも、

多分その息子さんも揃いも揃って人生のどの時期を切り取っても、

その密度がめちゃくちゃ濃いのです。

この奥さま、もちろん職業欄に書く肩書きはもっていなのですが、

この人がいなければ、あたりまえのことながら、夫であるK氏も、

息子であるK氏も政界にはいないでしょう。

肩書きや地位とは関係なく、常にたくさんの人や社会と関わっている人の生き方は、

幅があってホントに面白いなぁ~っと。

夫の職業が、時間や金銭的な面以外でも、否応ナシに家族の生活に関わってくる、

家族に影響を与えるということは、

消費を主とする家族形態が主流の今の社会の中では、

少数派かもしれません。

いろんな働き方があり、いろんな家族があり、いろんな考え方があり、良し悪しではないのですが、

限られた職種(というのかどうか分かりませんが)においては、

その家族の構成員それぞれが社会との関わりという点で、

何かしらの役割をもっている場合もありうるのですね。

泥臭くて、軽やかではないけれど、

それこそが、ライフワークバランスの実現に行き詰った時、

大きなヒントになるのではないかと、密かに思っています。

 

それにしても、本当なら笑っていられない場面でも、笑い飛ばす心意気と、

その肝っ玉母ちゃんぶりには脱帽させられます。

そのパワーに圧倒されながら、私はといえば、

「モラロジー」という言葉がどうしても「村老人」に聞こえてしまって、

村の中をうろつく老人の姿を追い払うことに躍起になるになっておりました。