お庫裏さん(←ワタクシのこと)の楽しみのためにと、
ある檀家さんが、さやえんどうとグリンピースの苗を携えて、
いらっしゃいました。
土を掘り返し、金棒を立て、ネットを張り、
苗を植えつけ、苗の周りには、籾殻と藁を敷きます。
何センチ間隔に植えつけるのか?
籾殻は、どこにどう使うのか?
肥料は、いつ、どのように、どのくらい、どんな種類のものを施すのか?
ネットは、どこをどうやって止めるのか?
収穫はいつごろなのか?
次から次へと鬱陶しい質問にも、
「そんなことは、考えたことないなぁ。わしゃー、素人だでなぁ~」などと言いながら
にこにこ笑って丁寧に答えてくださいました。
いえいえ、あなたの言葉は宝の山です。
そして「スーパーで買うのが一番安上がりだよ」という言葉が
やけに耳に残ってしまっています。
それにしても来春の本当に、収穫が楽しみです。
この寺の住人は、揃いも揃ってぬけぬけなので、
念のため、時々目をかけてくださいと、お願いもしました。
来春の収穫へ向けて、今からの準備するのですね。
結果を急ぎすぎる今の世の中、
植物を含めた生き物の成長を早送りすることはできませんもの。
今日は、季節外れの冬瓜汁です。
本当なら冬瓜の出回る季節に畑に転がっていた
冬瓜の種から芽が出て、いつのまにか実をつけていたそうです。
干ししいたけとカツオのだし汁に、なま麩、油揚げをいれて、
酒と醤油で味付けをしておろししょうがをたっぷり入れていただきました。
土の匂いが、カラダ中に広がりました。
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