元名古屋市議長のK氏から、お寺に対の白龍の彫刻が寄贈された。

重さ200キロ、1本の楠から掘り起こされた龍の姿は、

今にも天に昇りそうな勢い、鱗の一つ一つが動き出しそうです。

この龍の彫刻は、不思議なご縁と沢山の方のお力で、

ここにいらっしゃいました。

今日の開眼には、お寺の檀家さん以外にも、沢山のお参りがあり、

奈良から何時間もかけていらっしゃったという方まで。

友人の呉服問屋の社長さんが駐車場の警備をしてくださったり、

今回の施主先生の奥様やら、お嬢さんやらが、お茶だしをお手伝いくださったり、

そのほかにも、準備の段階から総代さんはじめ、

いろいろな方にいろいろな形で、助けていただきました。

大きな行事になると、どんなに準備をしたつもりでも、あれこれ戸惑うことがあり、

それが自分の未熟さなのですが、

その度に助けてくださる方がちゃんといらして、

そんな方たちおひとりおひとりのお顔思い出して、今日一日を振り返っています。

この数ヶ月で、井上姓だった7年間に地中で蓄えたものが、

やっと日の光によって芽を出しました。

水も流れ始めました。

気付けば全部つながってきました。

長い歴史の上に立つお寺の位置づけは、今の世の中においては、

特別だということをお寺に住む我々は、

常に心にと留めておかなければならないと、強く思う一日でした。