『迎春』
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明けましておめでとうございます。
本年も皆さまが心穏にそして幸せに暮らせる年になりますよう祈念申し上げます。

昨年は、御嶽山の噴火・広島市安佐南区や全国各地での集中豪雨による土石流など自然災害が相次ぐ一年でした。
災害により尊い命を失くされた御霊に衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
人間の力では抗うことのできない大自然の為せる業ではありますが、
これらのことは 私たち一人一人が 今一度自然に対して畏敬の念を持ち、
古より伝えられている戒めを見つめ直してはどうかと問い掛けられている気がします。

さて今年の干支は、「乙未(きのと ひつじ)」です。

「乙・きのと」という字は、
出たばかりの芽がまだ外界の抵抗が強いために曲折している。
つまり春の初め、寒気がなお強く、
草木の芽が真直ぐに伸びかねて曲がりくねっている様子を表した文字です。
新しい改革創造の歩を進めるけれども、まだまだ外の抵抗力が強い。
しかしいかなる抵抗があっても、どんなに紆余曲折を経ても、
それを進めていくということを表しています。

「未・ひつじ」という字は『-』と 『木』から成り、
『-』は木の上層部、すなわち枝葉が覆い茂っている様子で、
光が十分に行き届かない「昧 くらい」状態を表しています。
木の五衰といって、枝葉が茂りすぎると、
日光が遮られ、風通しが悪くなり木が弱ってしまう。
支の「未」の意味するところは、思い切ってこの枝葉を刈り取り、
根固めをして、採光通風をよくしなければならないことです。

今年の干支「乙未」という年は、
物心両面とも不要なものを払い落して自身の活き活きとした生命力を進展させ、
いかに外界の抵抗力が強くてもそれに屈することなく、
立ち向かっていく力を身につけることが大切であるということを示しています。



平田寺では、太極拳やヨガ 英会話教室
日本舞踊の稽古や日本の伝統文化を次世代の子どもたちに伝える活動
味噌や梅干しといった日本の伝統食品作りを楽しむ活動
わらべうたを親子で楽しむ会やおむつなし育児のお茶会など 様々な取り組みをしています。

これからも お寺という広い空間の空間(境内地・本堂・庫裡)を
平田寺ならではの方法で役立てていきたいと考えております。
ご意見・ご提案等ございましたら是非お聞かせ下さい。
また 様々な活動を支えてくださる方々も随時募集しておりますので
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本年も宜しくお願いいたします。



  平田寺住職 長谷川 史道




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